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【 第一回 】浜マーケットの歴史を紹介。
戦後の闇市が発展してできた 『浜マーケット』。 戦後まもなくの昭和20年(1945年)の暮れ頃、戦時 中に戦車が通れるように作ってそのまま空地になっていた 「疎開道路」の一部分、約11 メートルの道に、一間間口( 1、8メートル)の店が片側5、6軒、全部で10軒ほど並んだのが、浜マーケットの始まりでした。
始めはゴザを敷いた上に野菜や乾物を並べるだけ。そのうちみかん箱を置くようになり、よしず張りになり・・・今のようなアーケードが出来上がったのは昭和29年(1954年)のことです。
市電の浜停留所前から、どんどん小学校の方へ延びていき、そのころは本牧や間門、杉田や岡村から、市電に乗ってたくさんのお客さんがやってきて、毎日大賑わいでした。警察署や区役所のすぐ近くで、磯子区の中心地でもあり、食料品、日用雑貨がほんとうに良く売れました。昭和45年(1970年)、根岸線が開通し、根岸駅、磯子駅のまわりにスーパーや大型店ができ始め、次いで2年後には市電が廃止されます。そのころから、浜マーケットはかつての勢いを失い始めましたが、今でも近所の人たちにはなくてはならない大切な商店街。アーケードを歩くと、今も昔も変わらない暖かい雰囲気が感じられる貴重な場所です。
「磯子文庫/折り紙」の店主、 金沢シズさんのお話を元にまとめました。金沢さんは創業以来60年以上、浜マ ーケットの移り変わりを見 てきていらっしゃいます。 (谷さよ子)